黒木貞雄

没年月日:1984/02/23
分野:, (版)

 日本版画協会審査員の木版画家黒木貞雄は、2月23日午後6時50分、前立せんガンのため宮崎県延岡市の林医院で死去した。享年74。明治41(1908)年12月8日、宮崎県延岡市に生まれる。昭和5(1930)年3月宮崎県師範学校本科を卒業。翌年同校専科を卒業して上京し、川端画学校洋画科で同9年まで学ぶ。同科在学中の同8年より版画家平塚運一に師事。後に恩地孝四郎にも教えを受ける。同10年第4回日本版画協会展に「ふるさとの山」で初入選、翌年第11回国画会展に「むかばきの夕映」(版画)で初入選し、以後両展に出品を続ける。同13年第7回日本版画協会展に「青島」を出品し版画道賞を受賞。同15年同会に「浜木綿の花咲く青島」他2点を出品し2600年記念大賞次賞を受け、同会会員に推挙される。同17年第17回国画会展に「かんな」「浜ゆふ咲く島」を出品し褒状を受ける。同27年国画会会友となる。浦々庵とも号し、郷里宮崎にあってその風景、風俗に取材した木版画を制作しつづけた。国際展にも出品し認められる一方、郷里の文化発展にもつくした。同30年に画集『日向風物版画集』を刊行している。
国画会展出品歴 第11回(昭和11年)「むかばきの夕映」、12回「霧島山早春」、13回「水郷の春」、14回「小雨ふるビロー島」、15回(同15年)「港」、16回「むかばき山遠望」、17回「かんな」「濱ゆふ咲く島」、18回「ひまわり」「さぼてん」、19回「風景」、21回「日向風景」、22回「ジャバ人形のある静物(A)」、24回「盆踊」「臼太鼓」、25回(同26年)「都井の馬」、26回「夜神楽」、27回「風神の舞」「雷神の踊」、28回「天主堂」、29回「七面鳥(A)」、30回(同31年)「公園」「草の中の鳥」、31回「城跡」、32回「石仏(青)」、33回「サボテン」「蕗」、34回「干網」「波状岩」、35回(同36年)「回想」「夜精の舞」、36回「はにわ」「鳥」、37回「群」「網」、38回「魚」、39回「作品」「浮遊」、40回(同41年)「解体された家」、41回「高千穂の曇海」、42回「石仏と鳥」、43回「五匹の馬」、44回「凶影」、45回(同46年)「桜島」、46回「聖者」、47回「巌」、48回「祖霊の山」、49回「仙境暁映」、50回(同51年)「米良三山」、51回「けし」「山波」、52回(同53年)退会

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(241-242頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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