松山文雄

没年月日:1982/03/03
分野:, (漫)

 日本美術会(日本アンデパンダン)、日本童画会、日本漫画家協会に属した漫画家まつやまふみおは、3月3日午後0時48分急性心不全のため東京都渋谷区の代々木病院で死去した。享年79。1902(明治35)年5月18日長野県小県郡に生まれ、17(大正6)年大門村高等小学校を卒業後、25年東京・本郷絵画研究所に入り絵を学んだ。翌年から日本漫画家連盟に参加、29(昭和4)年には「戦旗」に徳永直『太陽のない街』の挿絵を描く。プロレタリア運動に参加し諷刺漫画を描き、1931年共産党に入党。翌年6月から35年2月まで3年間、治安維持法違反で入獄した。45(昭和20)年共産党に再入党し「赤旗」に政治漫画を描き始める。46年、日本美術会、日本童画会の創立に参加。戦前、戦後を通じて生涯、民衆を愛し、民衆の中に入っていこうとする態度を崩さず、ドーミエ、ロートレックらの伝統の上に漫画を位置づけ、芸術としての漫画、童画を目指した。主要作品に、画集『漫画でみる戦後史』(67年、新日本出版社)、『画集まつやまふみおの世界』(80年、愛真出版)、『漫画でみる現代史』(80年、新日本出版社)、絵本『まけうさぎ』(斎藤隆介作、71年、新日本出版社)、『かさこじぞう』(松谷みよ子作、73年、童心社)、自伝『赤白黒-諷刺画40余年』(69年、造形社)がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和58年版(268頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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