八木正

没年月日:1983/01/18
分野:, (彫)

板をつなぎあわせた独自の立体作品を発表していた八木正は、1月18日急性白血病のため死去した。享年26。昭和31(1956)年7月10日、陶芸家八木一夫と織物作家高木敏子の二男として京都市東山区に生まれる。同50年京都市立日吉ケ丘高校普通科を卒業。同54年京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業し、同大美術専攻科に進学。同56年同科を修了する。大学在学中の同53年京都府彫刻展に出品。翌年より毎年個展を開く。はじめは木彫作品を制作したが、のちに生地の板をつなぎあわせた立体へと移行し、やがて着色した板と生地の板を並列させたり、板の表面に凹凸をもたせたりするようになった。「人がものと等価であるようなあり方」を作品化することを追求していた。京都芸術短期大学、インターナショナル・デザイン学校などで講師をつとめる。同58年、東京伊奈ギャラリー、京都芸術短期大学ギャラリー楽で遺作展が開かれた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和59年版(293頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「八木正」『日本美術年鑑』昭和59年版(293頁)
例)「八木正 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9942.html(閲覧日 2024-04-19)

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