竹林薫風

没年月日:1984/12/11
分野:, (彫)

 奈良一刀彫りの第一人者竹林薫風は、12月11日午前6時8分、脳出血のため奈良市内の県立奈良病院で死去した。享年81。明治36(1903)年7月10日、奈良市に生まれる。本名薫。大正14(1925)年、東京美術学校鋳金科教授であった沼田一雅(勇次郎)、および木彫家吉田芳明(芳造)に師事する。昭和3(1928)年第9回帝展に「禿鷹」を出品して初入選、以後新文展、戦後は日展に出品を続ける。動物を得意とし、写実的で均整のとれた形体と切れ味の良いのみ跡をいかした仕上げを特色とする。同43年皇居新宮殿の宮内庁雅楽部舞楽用大太鼓の鼓縁に鳳凰、竜を彫刻、同48年には大阪石切神社の八道将軍像を制作した。『奈良の一刀彫』(同53年刊)を著したほか、奈良工芸協会理事長、奈良木彫家協会会長をつとめ、古くからの伝統を持つ奈良一刀彫りの保存と発展につくした。
 出品歴 帝展第9回「禿鷹」、10回(昭和4年)「駄鳥」、11回「鹿」、12回「鹿」、13回「軍鶏」、文展昭和11年「満州白鹿」、同第5回(同17年)「大東亜の指導者」、日展第3回(同22年)「暁」、4回「飛火野」、6回「若兎」、7回「飛ぶ鹿」、11回「軍鶏」、改組日展第2回(同34年)「朝日ケ丘」

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(260頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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