竹原吉助

没年月日:1986/06/23
分野:, (建築修理)

 寺社建築の修理の名工として知られた竹原吉助は、6月23日午前11時40分、消化管出血のため大阪府富田林市の富田林病院で死去した。享年93。明治27年長野県に生まれる。宮大工の工匠に師事し、大工道具の曲尺を使い微妙な曲線を再現しながら寺院や神社の設計図を自在に引く古式規矩術を学ぶ。明治40年、14歳の時より数多くの文化財の修理に携わり、長野県善光寺本堂の修理をはじめとして、法隆寺東大門、同寺五重塔、住吉大社本殿(いずれも国宝)など、百棟以上の建造物の解体修理を手がけた。昭和51年文化庁が初めて行なった選定保存技術の選定に際しては、有形文化財等関係の規矩術(古式規矩)の保持者として全国第1号の選定保存技術保持者に選ばれた。また、大阪府文化財保護審議会委員もつとめていた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(320頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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