辻本喜次

没年月日:1987/05/23
分野:, (建築修理)

建築文化財の修理を手がけた辻本喜次は、5月23日午前3時7分、肺炎のため和歌山県伊都郡の高野山病院で死去した。享年73。大正2年和歌山県に生まれる。真言宗総本山のある高野山を中心に活躍した宮大工として知られ、新築、あるいは再建した建物として、英霊殿、御供所、阿字観道場、記念灯篭堂、孔雀堂、東塔などがある。記念灯篭堂、孔雀堂、東塔などは、59年春に営まれた弘法大師入定1150年御遠忌法会の記念事業として建立されたもので、宮大工の棟梁としてこれにあたった。再建された東塔は、その代表建築として知られている。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(331頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「辻本喜次」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(331頁)
例)「辻本喜次 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9890.html(閲覧日 2024-03-28)
to page top