伊東翠壷

没年月日:1980/11/11
分野:, (工,陶)

日展参与の陶芸家伊東翠壷は、11月11日午後10時15分老衰のため京都市東山区の自宅で死去した。享年86。1894(明治27)年10月30日京都府に生まれ、本名義治。京都陶磁器試験所で製陶を学び、1929年第10回帝展「水日瓷桃果紋花瓶」が初入選、戦後52年日展審査員をつとめ、同年京都陶磁器協会理事となった。58年日展会員となり、64年から評議員、70年から参与をつとめた。78年京都府美術工芸功労者、79年京都市文化功労者として表彰を受けている。現代工芸美術作家協会委員。
日展出品歴
1946 「蓮辨彫釉嵌花盛」
1949 「磁器彩釉象嵌八稜形花瓶」 依嘱
1950 「陶器梅林の図花瓶」
1951 「晴靄花瓶」 依嘱
1952 「柘榴ノ図花瓶」 審査委員
1953 「染付花瓶」 依嘱
1954 「鷲の壷」 依嘱
1955 「菖蒲花瓶」 依嘱
1956 「澱彩百合文花瓶」 依嘱
1957 「黄昏」 依嘱
1958 「白い壷」 審査員、会員となる。
1959 「雪晨壷」
1960 「褐渋釉花瓶」
1961 「澱彩象嵌萃文花瓶」
1962 「暁光泑壷」
1963 「黒と朱の壷」 審査員
1964 「粟穂釉花瓶」 評議員となる。
1965 「靄晨」
1966 「真紅の壷」
1967 「双耳赫壷」
1968 「榴果泑花瓶」
1969 「黒泑紅霽」
1970 「瀞方瓶」 参与となる。
1971 「黒泑楊柳文花瓶」
1972 「朧銀泑花瓶」
1973 「花瓶慶雲」
1974 「静晨花瓶」
1975 「連作忍苳缻」
1976 「連作忍苳文鼎」
1977 「窯変壷」
1978 「朧銀泑紅彩壷」
1979 「紅彩黒泑壷」
1980 「黒泑紅彩壷」

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(266-267頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「伊東翠壷」『日本美術年鑑』昭和56年版(266-267頁)
例)「伊東翠壷 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9877.html(閲覧日 2024-03-29)
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