後藤学

没年月日:1983/10/17
分野:, (工,彫金)

 日本工芸会理事の彫金作家後藤学は、10月17日午後6時28分、心筋こうそくのため高松市の香川県立中央病院で死去した。享年76。明治40(1907)年2月18日香川県高松市に生まれる。本名学一。大正14年より北原千鹿に師事し、東京美術学校金工科で清水南山海野清に学ぶ。昭和6年第12回帝展に「銀花瓶」で初入選。同年東美校を卒業。翌7年より香川県立工芸学校金工部で教鞭をとる。同33年香川県立高松工芸高等学校長および同県漆芸研究所長となり、同42年同校長を退いてのちは上戸女子短期大学で講師をつとめた。この間、帝、文、日展に出品、入選をかさね、同32年からは日本伝統工芸展にも参加し同39年第11回展では彫金印箱「虫の音」で奨励賞を受けた。鉄や銅合金板を薄く打出した地に蹴彫り風の線彫り、透彫、布目象嵌などを用いて文様を施し、古典的で繊細な作風を示した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和59年版(318頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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