河合秀甫

没年月日:1981/12/18
分野:, (工,漆)

 日展会員の漆芸家河合秀甫(本名豊三)は、12月18日午後7時、心不全のため東京都港区南青山の自宅で死去した。享年91。1890(明治23)年7月4日東京・京橋に生まれ、幼少より父亀太郎に蒔絵技術を学ぶ一方、池上秀畝に師事し日本画を学んだ。1930年の第12回帝展に「高嶺の花文庫」が初入選し、41年の第4回新文展で「薬草文飾筥」が特選となる。戦後は、52年第8回日展より委嘱出品、54年第10回日展では審査員をつとめ、53年に会員になっている。高山植物を好んで蒔絵の題材とし、帝展初入選作をはじめ、「衣笠草蒔絵小屏風」(52年第8回日展)「水芭蕉飾筥」(53年第9回日展)など作例は多い。このほか、日本漆工芸会、日本漆芸会、日本漆工協会、全日本工芸美術家協会などの委員や監事をつとめ、73年には長年の業績を認められ、漆工功労者として表彰されている。

出 典:『日本美術年鑑』昭和57年版(288-289頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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