般若侑弘

没年月日:1980/09/12
分野:, (工,染色)

 染色工芸作家の般若侑弘は、出血性脳血せんのため、9月12日、静岡県浜松市の市立医療センターで死去した。享年82。本名は富久造(ふくぞう)で、1898(明治31)年3月12日、東京市下谷区で生まれた。16(大正5)年から岡部光成に、1921(大正10)年から桜井霞洞に、23年からは和田三造に師事し、高島屋染織研究所に入り、従来は着物に附られていたろうけつ染で壁掛や衝立を制作するなど、染織を現代の生活空間の装飾に活用した先駆者の1人。
 1929(昭和4)年に帝展に初入選し、以来、帝展、日展に出品を続けた。主要作は、29年の第10回帝展「雷鳥の図壁掛」、50(昭和25)年の第6回日展「けしの花図屏風」(特選受賞)、56年の第12回日展「花と佛頭-壁面装飾-」、68年第11回日展「青い朝連作-壁面装飾-」(内閣総理大臣賞・芸術院賞受賞)等。なお、日展審査員、光風会審査員、現代工芸展審査員、日展評議員、光風会評議員、現代工芸美術家協会常任理事、同参与、光風会理事、日本新工芸家連盟結成代表委員、日本著作権協議専門委員等の任に当たり、工芸美術界に貢献した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(263-264頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「般若侑弘」が含まれます。
to page top