森卯一

没年月日:1987/11/21
分野:, (工,染)

国選定・本藍染技術保持者、滋賀県無形文化財保持者の森卯一は、11月21日急性肺炎のため滋賀県守山市の県立成人病センター付属病院で死去した。享年84。明治36(1903)年8月25日滋賀県野洲郡に生まれる。号紺九。15歳の時から、明治3年創業の生家の染色業に従事し藍染に携わった。和紙の染色を得意とし、昭和34年桂離宮松琴亭ふすまと壁紙の市松藍染紙を制作したのをはじめ、同43年には皇居新宮殿の連翠の間、無双窓明障子の市松模様紙の藍染を担当した。この間、同33年滋賀県文化財に認定され、同54年には国選定の技術保持者(本藍染)となった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(337頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「森卯一」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(337頁)
例)「森卯一 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9808.html(閲覧日 2024-03-28)
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