山本正

没年月日:1979/09/26
分野:, (洋)

 洋画家山本正は、9月26日呼吸不全のため東京港区の虎ノ門病院で死去した。享年64。1915(大4)年岡山県吉備郡水内村に生れ、1933年京華中学を卒業した。はじめ里見勝蔵に、のち野口弥太郎に師事した。1931年中学在学中独立美術第1回展に「雪景」「風景」が入選し、以後連続同展に出品した。1947年「東京駅前」「ヂェムスコールマン氏像」「長尾嬢」「T夫人像」を第15回展に出品し独立賞を受け、翌年「顔」「K嬢」「兄の肖像」で岡田賞となり、49年には会員に推挙された。戦時中43年8月より46年5月までジャワに滞在し、専らインドネシヤ人を描き、戦後も独立展で上記のように人物画を多く描いた。しかしその後一時期を抽象画に転じ、戦後の盛大な抽象画派展開の中で活躍した。晩年は再び具象に戻り、練達な筆致による渋い画調の人物、風景を得意とした。代表作に上記のほか「大和路」「薪能」などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和55年版(291頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「山本正」が含まれます。
to page top