山口源

没年月日:1976/07/15
分野:, (版)

 版画家、日本版画家協会会員、国画会会員山口源は、7月15日午後11時36分静岡県
 沼津市の岩井医院で死去した。享年79。本名源吾。明治29(1896)年10月23日静岡県富士郡(現富士市)田子浦柳島19番地に生まれた。青少年期を台湾で過し、その頃版画家藤森静雄を知ったのが後年版画へ進む機縁となる。大正12年関東大震災後上京し藤森に再会、その後恩地孝四郎の門を叩き、日本創作版画協会展に出品した。戦中から戦後しばらく続いた恩地を中心とする版画家の研究会一木会に加わり、ここで関野準一郎らと知り合った。また、昭和18年日本版会協会会員、同24年には国画会会員となった。同19年10月頃沼津市へ疎開し、晩年に至るまで当地で制作を続け、同31年養清堂画廊での個展以来毎年個展を開催したほか、同33(1958)年3月第5回スイス、ルガノ国際版画展でグランプリ受賞、同年6月スイス、グレンヘンのトリエンナーレで佳作賞を受けるなど、木版による抽象の作風は戦後柔軟な成熟をみせた。代表作に「能役者」(ルガノ、国際版画展、1958)「許容」(グレンヘン国際版画展1958)「熱望」(日本版画協会展、1974)など。

出 典:『日本美術年鑑』昭和52年版(283頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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