東端真策

没年月日:1978/08/23
分野:, (漆)

漆工家、日展会員の東端真策は、8月23日腸閉ソクのため京都市北区の鞍馬口病院で死去した。享年65。本名新策。大正2年4月30日三重県北牟婁郡に生まれ、昭和12年京都市立美術工芸学校漆工科を卒業。在学中に同11年の文展鑑査展に「蔓草図手箱」が入選した。同22年京都漆芸創人社同人となり、のち京都漆芸朱弦会同人となる。同35年第3回日展に出品した漆スクリーン「明ける」で特選北斗賞を受賞、同38年日展委嘱となり同40年第8回日展に漆パネル「光棍」を出品し菊華賞を受賞、翌年審査員をつとめ、同42年日展会員となった。また、同38年に日本現代工芸展審査員をつとめたほか、京都府工芸美術作家協会理事、現代工芸美術協会常任委員を歴任、京都漆芸家協会に所属した。日展の出品作に「鳥たちの秋」「産卵期」などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和54年版(317頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「東端真策」『日本美術年鑑』昭和54年版(317頁)
例)「東端真策 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9525.html(閲覧日 2024-04-26)
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