安達直次

没年月日:1977/07/20
分野:, (染)

染色作家、日本伝統工芸会正会員安達直次は、7月20日心不全のため東京都文京区の日本医大付属病院で死去した。享年79。明治30年11月30日東京神田に生まれる。同45年伯父の伊東平五郎に染織の手ほどきを受けたのち、大正8年には紫藤玉庭、同12年桜井霞洞に師事した。昭和22年商工省主催絹製品展示会手描部門で受賞、同年結成された日本染織美術協会に参加して理事となった。同30年日本伝統工芸展に出品、翌年染織部門正会員となり、同36年には新協美術協会工芸部審査員をつとめた。同42年染芸展で振袖「光琳梅」が東京商業共同組合賞をはじめ同展で度々受賞し、東京友禅界の長老として活躍した。同52年勲五等双光旭日章を受章。主要作品に訪問着「梅林」「夕映え」(ともに日本伝統工芸展出品)など。

出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(267頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「安達直次」『日本美術年鑑』昭和53年版(267頁)
例)「安達直次 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9523.html(閲覧日 2024-03-29)
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