河辺篤寿

没年月日:1975/11/26
分野:, (工,染色)

新匠会会員、染色作家の河辺篤寿(本名篤)は、心不全のため、11月26日、京都市の自宅で死去した。享年77歳。明治31年4月6日、滋賀県蒲生郡に生まれた。大正14年同志社大学経済学部を卒業、同年明治生命保険相互会社に入社し、昭和25年に明治生命京都支社長で定年退職した後、稲垣稔次郎に師事して型絵染を学んだ。昭和26年に新匠会初出品「ルナール博物誌より」が新匠賞受賞となり、昭和27年に新匠会会友、昭和28年に新匠会会員となった。主要作品には上記「ルナール博物誌より」、「島迎春」、「三井寺梵鐘縁起」、「祷る」、「万葉集より」などがあり、詩情あふれた型絵染を得意とした。

出 典:『日本美術年鑑』昭和51年版(333頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「河辺篤寿」『日本美術年鑑』昭和51年版(333頁)
例)「河辺篤寿 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9508.html(閲覧日 2024-04-24)
to page top