吉田暎二

没年月日:1972/09/30
分野:, (学)

 浮世絵研究家吉田暎二は、9月30日高血圧のため自宅で死去した。享年71歳。明治34年2月5日、東京都目黒区で生まれ、同40年相生尋常小学校に入学、大正3年府立第三中学校(現在の両国高校)に入学、同8年早稲田大学露文科に入学した。大正13年に歌舞伎座に入社、昭和2年退社、同13年に高見沢木版社入社、同17年退社、北光書房に入社し、同21年高見沢木版社に再勤、北光書房とを兼務した。同22年に高見沢木版社、同25年に北光書房を退社、25年に歌舞伎座出版部主任として再入社し、43年2月に退社した。主要な著作は次の通りであるが、とりわけ「歌舞伎年表」の校訂、「浮世絵事典」の出版、役者絵研究等は浮世絵研究にとって貴重な基礎資料となっている。
 大正12年9月、戯曲集「悪魔の群」。同13年11月、戯曲集「疲れた家」(段丘社・青々堂書店)。同14年5月、雑誌「歌舞伎」編集(歌舞伎出版部)。同15年6月、自費「歌舞伎研究」「劇と評論」、「曲馬団の姉弟」、「同年8月」、「歌舞伎年代記」校訂、「天下太郎」。昭和2年10月、「新聚歌舞伎役者絵画集」。同5年11月より「浮世絵大成」(大鳳閣・東方書院)を毎月出版し12巻で完了。同6年2月、「浮世絵大家集成 」、6月、雑誌「浮世絵断語」(自費)、11月、「浮世絵裏と表」(東方書院)。同8年10月、「伊勢歌舞伎年代記」(放下房書屋)。同14年4月、雑誌「丹緑」編集、「6月浮世絵読本」。同15年6~9月、「光琳」「宗達」「乾山・抱一」(高見沢木版社)。同16年8月、「歌麿全集」(高見沢木版社)。同17年8月、「浮世絵くさぐさ」(高見沢木版社)、9月、「春信全集」(高見沢木版社)。同18年8月、「東州斎写楽」(北光書房)。11月、「浮世絵美讃」(北光書房)。同20年1月、「浮世絵辞典・上巻」(北光書房)。同21年6月、雑誌「浮世絵草紙」編集。同22年6月、「浮世絵の姿態」(北光書房)。同23年5月、「小説世界」編集。同28年8月、「清長」(美和書院)、9月、「浮世絵の美」(創元社)10月、「春信」(アソカ書房)。同29年、6月、「国貞国」(芳美和書院)。同31年2月、「浮世絵というものは」(教育書林)、4月、「浮世絵手帖」、8月、「歌舞伎年表 第一巻」(岩波書店・毎年3月刊、八巻了)校訂。同32年3月、「浮世絵全集・第五巻」(河出・座右宝)8~11月、「写楽」(みすず書房・美術出版社)。同34年11月、「浮世絵談義」(東西五月社)。同36年6月、「日本版画美術全集 第三巻」(講談社)、12月、「浮世絵秘画」(緑園書房)。同37年5月、「季刊浮世絵」(緑園書房)創刊編集、9月、「浮世絵入門」(緑園書房)。10月、「浮世絵あぶな絵」(全三巻・緑園書房)。同38年2月、「肉筆浮世絵 下巻」(講談社)、3月、「浮世絵艶画」(緑園書房)、4月、「浮世絵の手帖」、7月、「吉田暎二著作集 全七巻」、11月、「浮世絵秘画名品帖」。同39年8月、「浮世絵秘画名品選」(緑園書房)。同40年6月、「浮世絵事典 上・中」(緑園書房)。同43年5月、「写楽」(山田書院)、9月、「浮世絵入門」(画文堂)。同44年3月、「浮世絵」(日本経済新聞社)。同45年11月、「肉筆浮世絵」(講談社)。同46年3月、「浮世絵事典 下」(画文堂)。(本稿資料として「吉田暎二さんを偲ぶ」〈昭和48年・画文堂〉を参照)

出 典:『日本美術年鑑』昭和48年版(86頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「吉田暎二」が含まれます。
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