溝口三郎

没年月日:1973/01/01
分野:, (学)

 文化財保護審議会専門委員で漆工研究家溝口三郎は、1月1日じん臓しゅようのため東京都狛江市の慈恵医大第三分院で死去した。享年76歳。旧新発田藩主新発田直正の孫で、明治29年8月10日東京麻布に生まれた。大正10年3月、東京美術学校漆工科本科を卒業、後研究科に在学した。同12年12月帝室博物館の依頼により国宝蒔絵の模造に従事し、昭和3年帝室博物館美術課嘱託を経て、同列品課勤務となった。同16年漆工区主任となり、22年帝室博物館は文部省所管となり国立博物館となったので、これにともない文部技官となった。同27年文化財保護審議会専門委員となり翌年東京国立博物館工芸課長となった。同34年東京芸術大学講師となり、36年には東京国立博物館を辞職し、後同館調査員となった。また中尊寺金色堂修理委員、正倉院御物漆工芸の調査等に従事し、日本工芸会評議員、ホテルオークラ意匠委員、大倉文化財団顧問、明漆会特別会員等の役職にもあった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(249頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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