村田潔

没年月日:1973/11/03
分野:, (学)

 東北大学名誉教授、武蔵野美術大学教授、西洋美術史専攻の村田潔は、11月3日午前11時8分、東京・武蔵野市の森本病院で心筋硬ソクのため急逝した。享年64歳であった。村田潔は、明治42年(1909)2月28日、長野県松本市に生まれ、昭和7年(1932)東北大学文学部美学美術史学科を卒業、児島喜久雄の指導をうけ、卒業と同時に同学科の助手となったが、同年10月、美学・美術史研修のためにヨーロッパに留学した。主としてイギリスに滞在して古代ギリシャ・ローマ美術を研究、昭和12年(1937)5月帰国した。帰国後は直に東北大学文学部講師に就任、同14年助教授、同22年教授に昇任、同25年「印象派美術の研究」で文学博士の学位をうけた。昭和37年、東北大学評議員、大学院研究科教授を兼任、同47年(1972)3月、退官して名誉教授となった。同年4月武蔵野美術大学教授に迎えられて、東京に転居、同大学西洋美術史教科の中心として今後の活躍が期待されていた矢先に急逝した。著書には『ギリシャの神殿』(昭和19年、築地書店)、『希臘芸術試論』『ギリシャ・ローマの美術』(昭和23年、東京堂)、『岩波小辞典・西洋美術』(昭和31年)、『西洋古代美術論』(昭和46年、岩波書店)。

出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(250頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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