谷角日沙春

没年月日:1971/03/21
分野:, (日)

日本画家谷角日沙春は、脳溢血のため3月21日京都市北区の自宅で死去した。本名久治。明治26年8月22日兵庫県美方郡に生れ、菊池契月の塾に学んだ。第12回文展に「智恵頂ける児」が初入選し、以後専ら官展に出品し、主なものに「髪すく女」(第2回帝展)、「淡日さす窓と女」(第3回帝展)、「遊女の絵」(第4回帝展)、「囲碁」(第5回帝展)、「寵人」(第10回帝展)、「洛北の佳人」(第14回帝展特選)等がある。新文展、日展等にも出品したが、のち日展を離れて独自の道を歩み、また仏画をかいた。作品は、大正期特有の異風な傾向から、師契月ゆずりの端正な表現へと移り、その方向は仏画の世界にも生かされていた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和47年版(81頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「谷角日沙春」『日本美術年鑑』昭和47年版(81頁)
例)「谷角日沙春 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9344.html(閲覧日 2024-04-19)

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