若木山

没年月日:1974/01/28
分野:, (日)

日本画家若木山は、1月28日胃ガンのため千葉市柏戸病院で死去した。享年63歳。本名山。明治45年4月3日熊本市に生れ、帝国美術学校日本画科に学んだ。昭和10年樫山南風に師事し、翌年帝展改組第1回展に「山の女」が初入選した。昭和14年横山大観の内弟子となったが、動18年応召により満州部隊に配属され、22年シベリアより復員した。戦後、23年第33回院展に「常陸乙女」が初入選し、第36回同展「安房海處女」は奨勵賞となった。その後、屡々奘勵賞を受け46年第56回院展「夏の水」で日本美術院賞となった。また、40年から没するまで丸善画廊で個展を度々開催し山種美術館賞展にも出品した。なお、没後49年2月日本美術院同人に推挙された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(287頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「若木山」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(287頁)
例)「若木山 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9324.html(閲覧日 2024-04-25)
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