伊東種

没年月日:1973/06/14
分野:, (彫)

彫刻家、五元美術会会長の伊東種は、6月14日、千葉県茂原市の自宅で死去した。享年68歳。明治38年10月8日茂原市に生れた。昭和4年3月東京美術学校彫刻科塑造部選科を卒業。昭和7年美術団体国土会を設立、9年宗教団体生長の家本部設立の実行委員となりここに就職した。14年には、中国・満鮮旅行をなす。戦後の28年には、日本画家山田皓斎らと協力して新美術協会を創立し関東地方の責任者となると共に、同会展には毎年独自な解釈の精神性の濃い彫刻作品を出品し続けた。その主題には、大黒像、キリスト像、釈迦像、吉祥天像、観音像、木の花開★姫、合掌及び手、無量寿の顔、静物小品などを扱った。30年からは千葉県文化財保存調査員をつとめた。41年日本教文社停年退職。43年五元美術会を設立し会長となった。著書に「無韻の美」(昭和38年10月新美術協会出版部発行)がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(234頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「伊東種」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(234頁)
例)「伊東種 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9301.html(閲覧日 2024-04-16)
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