内田祥三

没年月日:1972/12/14
分野:, (建)

 文化勲章受章者、日本学士院会員、元東大総長、工学博士内田祥三は12月14日急性肺炎にため赤坂山王病院で死去した。享年87才。東京都江東区出身。1907年(明治40)に東京帝大工科大学建築学科卒業後、1911年より同大学講師。1921年には教授になり1943年3月から45年12月まで総長に就任。戦後は文化財保護委員を勤め、1972年11月に文化勲章を受賞した。1910年前後から学究生活に入るが、その当時までの石造や練瓦造りの建築に対して鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造が日本に移入される時期であったので、防水・防震、構造としての鉄筋コンクリートを基本とする近代都市建築の基礎づくりに貢献した。都市計画法、市街地建築物法の制定にも功績があり、戦時中から戦後にかけての防火建築の研究も都市防火の進歩につくすものが大きかった。関東大震災後の東大安田講堂附属病院、図書館、といちょう並木の建築群および東京海上ビルの設計者でもあった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和48年版(92頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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