河野國夫

没年月日:1973/05/20
分野:, (舞)

舞台美術家河野國夫は、5月20日細網肉しゅのため東京港区の日赤病院で死去した。享年59歳。大正3年2月22日アメリカ、ロスアンゼルスに生れた。昭和7年現在の九段高校を卒業、昭和10年東京高等工芸造型科を卒業した。同11年野砲第一聯隊第七中隊第4班、砲兵本科幹部候補生となった。同18年には東宝演劇部設計課に入社し、昭和34年日本テレビ放送網美術部に入社した。新劇関係の舞台美術家として活躍したが、最近はテレビの美術も手がけ、日本舞台テレビ美術家協会専務理事であった。第1回毎日演劇賞・装置賞受章。主要作品 舞台=「罪と罰」「ハムレット」「蛙昇天」「かもめ」「アンネの日記」「山鳩」「ビルマの竪琴」。テレビ=「荒野」「ひとりぽっち」「赤い陣羽織」「つくし誰の子」。著書「舞台装置の仕事」(昭和40年)。

出 典:『日本美術年鑑』昭和49・50年版(241頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「河野國夫」『日本美術年鑑』昭和49・50年版(241頁)
例)「河野國夫 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9263.html(閲覧日 2024-03-19)

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