浅野長武

没年月日:1969/01/03
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 東京国立博物館長浅野長武は1月3日心筋梗塞のため東京都世田谷区の自宅で死去した。享年73才。明治28年東京に生まれる。東京帝国大学文学部国史科および同大学院を了え、旧広島藩主第16代当主の侯爵として貴族院議員、帝室制度史編纂、重要美術品等調査委員会会長など数多くの要務要職を経て、昭和26年東京国立博物館長に就任し、フランス美術展、正倉院展、オリンピック東京大会日本古美術展など戦後の美術界に大きな話題を提供した大展覧会を開催し、また法隆寺宝物館、東洋館の建設など大規模な事業を遂行する上で果した熱意と手腕を評価されている。また国際博物館会議日本委員会委員長、国立近代美術館、国立西洋美術館など公私の美術館、博物館の評議員、学会の顧問等を兼ね、美術全集の監修等にもしばしば名を列ねて、戦後美術界に大きな足跡を残した。
明治28年7月5日 浅野長之侯爵の嗣子として東京に生まれる
大正9年7月10日 東京帝国大学文学部国史科卒業
同14年7月9日 東京帝国大学大学院終了
昭和2年3月31日 学習院講師
同15年12月28日 襲爵、貴族院議員
同17年5月14日 重要美術品等調査委員会会長となる(24年7月5日まで)
同18年7月1日 文部省委員(19年6月30日まで)
同21年3月1日 従4位に叙せられる
同22年3月28日 学習院評議員(26年3月31日まで)
同23年3月22日 国立博物館評議員会評議員(24年6月1日まで)
同年4月25日 東方学会会員
同24年9月24日 国立博物館評議員会評議員(25年8月29日まで)
同26年1月16日 国立博物館長に就任
同年2月12日 日本考古学会顧問
同年3月22日 正倉院評議会会員
同年5月8日 国際博物館会議日本委員会委員
同年9月1日 国立近代美術館評議会評議員
同28年5月6日 国際博物館会議日本委員会委員長
同年7~8月 イタリア、フランス、ベルギー、オランダ及び連合王国へ出張、国際博物館会議総会に出席
同30年3月18日 フランス共和国政府よりオフィシエ・ド、ラ・レジオン・ドヌール勲章を贈られる
同34年4月1日 国立西洋美術館評議員会評議員
同年8月1日 日本ユネスコ国内委員会委員
同35年6月8日 フランス共和国政府よりコマンドゥール・タン・ロルドル・デ・ザール・エ・レットル勲章を贈られる
同36年4月20日 ヌビア遺跡保護協力委員会委員
同年7月12日 オリンピック東京大会組織委員会芸術展示特別委員会委員
同年9月7日 オランダ国女皇陛下よりコマンドゥール・イン・デ・オルデ・ファン・オランジ・ナッソー勲章を贈られる
同37年7月18日 スペイン国政府よりラ・エンコミエンダ・デ・ラ・エクスプレサダ・オルデン・メリト・シヴィル勲章を贈られる
同10月13日 紺綬褒章を賜わる
同38年7月22日 カンボジア国政府よりコマンドゥール・ド・ノートル・オルドル・ロワイヤル・デュ・サーメートレ勲章を贈られる
同40年10月30日 国際文化振興会評議員(同43年8月28日まで)
同41年9月 随筆集「美術よもすがら」(講談社)
同41年11月3日 勲1等に叙せられ瑞宝章を授けられる
同42年5月1日 国立西洋美術館評議員会評議員
同年10月1日 東京国立近代美術館評議員会評議員
同43年7~8月 スエーデン、西ドイツへ出張、国際博物館会議総会に出席
同44年1月3日 逝去

出 典:『日本美術年鑑』昭和45年版(67-68頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「浅野長武」が含まれます。
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