岡直巳

没年月日:1964/08/28
分野:, (学)

 文学博士岡直巳は8月28日胃癌のため死亡した。享年60才。明治37年4月22日宮城県宮城郡に生れ、昭和5年慶応義塾大学文学部美術史学科卒業。同8年8月同学大学院(東洋美術史専攻)修了。同13年4月高野山大学文学部仏教芸術科教授に就任し、17年には同学を退職して慶応義塾大学嘱託となり福沢全集の編集に協力した。19年に三十三間堂の仏像研究に体して日本諸学振興委員会より研究助成金を受ける。33年8月文部技官として国立博物館奈良分館に勤務し、その後同館は奈良国立博物館と名称を変えたが、36年4月に同館学芸課長となった。主要論文として昭和37年3月に東北大学より文学博士を与えられた「神像彫刻の研究」(参考論文「鎌倉時代彫刻論」)があり、他に「神像彫刻の一考察」(仏教芸術33、昭和32年9月)、「神像彫刻に就て」(古美術3、昭和38年10月)、「東大寺技楽面考」(大和文華研究47、昭和37年3月)のほか彫刻史関係で34の論文があり、また主として昭和13年ごろまに執筆した近世絵画に関するもの25編がある。著書は「興福寺の彫刻」(近畿日本叢書6、昭和37年4月)、「仏教彫刻」(鹿鳴荘、昭和26年10月)ほかである。

出 典:『日本美術年鑑』昭和40年版(135頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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