龍居松之助

没年月日:1961/02/16
分野:, (学)

 文化財専門審議会専門委員龍居松之助は、2月16日動脈硬化のため中野区の自宅で逝去した。享年77歳。号は枯山。明治17年1月9日、参事院書記生龍居頼三の長男として東京市京橋区に生れた。東京府立四中、学習院高等科を経て東京帝国大学文科大学の国史家に学び、明治44年卒業した。大正6年、同大学院に学び「我邦近世の住宅及び庭園の研究」をテーマとした。この前後から青山学院高等部講師、日本女子大学教授をつとめ、文化史を講じていた。大正7年、北支那、殊に北京を中心とする住宅、庭園の視察旅行を行い、また同年日本庭園協会を創立した。つづいて大正13年、同志と私立東京高等造園学校を設立、さらに日本造園学会、日本造園士会の設立にも参加、また早稲田大学理工学部、早稲田高等工学校で造園史の講義をするなど活発な動きを示している。昭和9年文部省より史蹟名勝天然記念物調査委員を委嘱され、戦後の昭和26年、文化財保護法設立に伴い文化財専門審議会名勝部会の委員となり32年までつとめた。造園学校は、昭和17年東京農大と合併し、農大教授となったが32年退職、早大も又30年に退職した。大正9年龍居庭園研究所を創設、公私園の設計、施工監督を手がけたもの多く、古名園の修理復旧にも従事し、また著書も多い。晩年の昭和33年、庭園保存事業の功により紫綬褒章を授与された。
主要著書
「大江戸の思い出」
「女性日本史」
「日本名園記」
「日本式庭園」
「近世の庭園」
GARDENS OF JAPAN」

出 典:『日本美術年鑑』昭和37年版(123頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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