中野勇

没年月日:1961/01/31
分野:, (学)

 東京学芸大学教授中野勇は1月31日狭心症のため東京都世田谷区の自宅で逝去した。享年63歳。明治30年7月19日東京都港区で生れた。大正15年、東京帝国大学文学部美学美術史学科を卒業、更に大学院に学んだ。昭和4年から10年まで、同大学研究室副手を勤める傍ら、法制大学予科(昭和3年-9年)、成城高等学校(昭和8年-11年)の講師となった。昭和13年国際文化振興会に入り、副参事として、また調査部長として、日本文化の海外紹介のため、我国文化関係出版物の文献目録作成の仕事に当っていた。昭和21年から25年まで龍村織物研究所々員となり正倉院裂、古代裂の調査研究に従事した。その後、多摩美術大学講師(25年-26年)を経て、26年東京学芸大学教授となり、美学美術史を講じ、美術史方法論の研究に主力を注いでいた。著書に、ヴォーリンガ「ゴシック美術形式論」(昭和19年座右宝刊行会発行)の訳書がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和37年版(122-123頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
to page top