藤田亮策

没年月日:1960/12/12
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 奈良国立文化財研究所長藤田亮策は、狭心症のため12月12日急逝した。明治25年新潟県に生まれ、大正7年東京帝国大学文科大学国史学科を卒業した。はじめ文部省維新史料編纂官補、宮内属として維新史あるいは陵墓等の調査研究にあたった。大正11年、朝鮮総督府に招かれ、古墳調査事務嘱託、朝鮮総督府鑑査官、同修史官を経て京城帝国大学助教授、同教授を歴任した。この間、終始朝鮮地方の考古学の先駆者として活躍し多くの業績をのこした。終戦とともに帰国、東北帝国大学講師、東京芸術大学教授として後進の指導育成にあたった。また文化財保護委員会発足と同時に文化財専門審議会専門委員に就任、文化財保護行政の推進に尽力した。昭和34年8月奈良国立文化財研究所長に就任し、特別史跡平城宮跡の発堀調査を指導しつつあった。その他、日本学術会議会員、正倉院評議員、日本考古学協会委員長などをつとめた。逝去に際し、生前における学術文化及び教育に関する功績に対し、正3位勲2等瑞宝章が贈与された。また12月20日奈良国立文化財研究所に於て所葬が行なわれた。
主要著書目録
朝鮮古美術写真集(小泉顕夫共著) 昭和2年
朝鮮古代文化(岩波講座日本歴史のうち) 昭和9年
杉原長次郎氏蒐集考古品図録 昭和19年
朝鮮古文化綜鑑(梅原末治共著) 昭和22年
朝鮮考古学研究 昭和23年

出 典:『日本美術年鑑』昭和36年版(138頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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