伊庭伝次郎

没年月日:1967/01/05
分野:, (洋)

洋画家伊庭伝次郎は、1月5日心臓衰弱のため京都市左京区の自宅で死去した。享年65才。明治34年滋賀県近江八幡市に生れ、大正12年関西美術院に入り、伊藤快彦黒田重太郎、沢部清五郎等の指導をうけた。同15年には太平洋画会研究所に入り石井拍亭、中村不折に教えをうけた。昭和2年二科会に「下加茂風景」を初出品し、全関西展で朝日賞をうけた。翌年全関西洋画協会賞を受け、昭和4年同協会会員となった。昭和7年二科会々友となり、同18年二科三十周年記念賞を受領し同会会員となった。これよりさき昭和10年に全関西届出品の「五月の谷」が京都市美術展買上げとなっている。
戦後は大阪市美術展、京都市美術展他関西諸展の審査員をつとめ、昭和27年には京都大学建築科講師、昭和33年成安女子短大教授、同37年京都市立美術大学教授などを歴任している。

出 典:『日本美術年鑑』昭和43年版(140頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「伊庭伝次郎」『日本美術年鑑』昭和43年版(140頁)
例)「伊庭伝次郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9179.html(閲覧日 2024-04-25)
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