宮島佐一郎

没年月日:1961/01/05
分野:, (洋)

 独立美術協会々員宮島佐一郎は、1月5日未明病気のため東京都中野区の自宅で逝去した。享年69歳。明治25年7月18日東京下谷区に生れた。本名佐太郎。明治大学商科を卒業した。画業は別に師承なく独学で、30歳をすぎてからやりはじめた。はじめ大正末の中央美術展や、昭和9年第2回旺玄社展に入選し、翌10年の第3回展には「竜村風景」「宇吉の里」など4点の風景画で中村彝氏賞を受け、第4回展で会友に推薦されたが、次の第五回展中に会友を辞退した。第九回旺玄社展まで出品を続けた。独立美術展には第五回展(昭和10年)から入選し、第11回展には「放牧日本」で独立賞を受賞し、同時に会友に推薦せられた。昭和19年準会員に推薦せられ、戦後同23年の第16回展で会員に推挙された。以来逝去に至るまで、主として明るく穏やかな、滋味に富んだ風景画を独立店に発表した。終戦後、所属の会を愛して、会の事務所に出入し、会務の手伝いなどに精励よくつとめ、責任感が強く、明朗円満な人間味はすべての人に好感をもたれた、ということである。昭和37年6月11日より16日まで、中央区京橋宝町のカワスミ画廊で遺作展が開かれた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和37年版(121頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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