中村蘭台

没年月日:1969/07/04
分野:, (書)

 篆刻家、日展第5科評議員の中村蘭台は、7月4日午後零時10分、気管支肺炎のため、東京・本郷の東大病院で死去した。享年76歳。明治25年10月11日東京下谷に生まれた。本名秋作。大正元年、父・初世蘭台に篆刻を学ぶ。昭和2年横山大観より刻印を依嘱されたのを縁に晩年まで続く。昭和6年第1回個展を日本橋三越で開いた。同21年川合玉堂より刻印を依嘱された。このように絵画作品に押す雅印づくりに一生をささげたが、同31年、32年、35年、38年、40年にわたり皇后陛下の御下命により雅印16★を謹刻し、また同36年には天皇陛下の御下命で御印を謹刻する光栄に浴した。同36年、第3回新日展出品作「老子語和光塵」に対し日本芸術院賞を受けた。同25年(第2回)、同37年(第3回)と日本橋三越で個展を開いたことを記録しておこう。日展・毎日書道展の審査員歴任。日本書道連盟参与、日本書道美術院総務。7月4日死去に際し、同日付で勲四等旭日小綬章を与えられた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和45年版(82頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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