横江嘉純

没年月日:1962/02/14
分野:, (彫)

 彫塑家、日展評議員の横江嘉純は、かねて肝臓疾患で療養中のところ肺炎を併発して、2月14日午後9時50分東京都目黒区の自宅で死去した。享年74歳。明治20年5月3日富山県婦負郡に生まれ、明治39年3月京都美術工芸学校を卒業後、さらに東京美術学校彫刻科の専科に入学、大正3年3月同校を卒業した。大正7年文展初入選ののち同15年に特選、昭和2年帝展に発表した「大乗」で帝国美術院賞をうけた。昭和4年帝展審査員をつとめており、文展、日展でも審査員を歴任し、終始官展系作家として重きをなした。昭和5年12月より1年3ケ月、同11年2月より半年、研究のため渡欧し欧州各地の彫刻を見学した。戦後は日展に参加し、昭和26年文部大臣賞を受賞するなど、日展参事、新日展評議員として斯界の重鎮であった。主要作には「大乗」「望洋」「母と子」等があるが、象徴寓意的な特色ある作風を示した。昭和30年11月、東京駅中央口前広場に建立された「愛の像」の制作者としても著名である。

出 典:『日本美術年鑑』昭和38年版(133頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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