磯井如真

没年月日:1964/08/23
分野:, (工)

 重要無形文化財保持者、磯井如真、本名雪枝は、明治16年3月9日香川県高松市に生れた。同36年3月香川県工芸学校用器漆工科卒その後山中商会で漆工技術を磨き、香川県立工芸学校、或は県立工芸技術研究所に勤務した。昭和8年文展初入選以来、毎年入選をつゞけ、戦後は日展に出品し、24年日展審査員となった。又、28年には、その独自の技術、蒻醤が女性の措置を講ずべき無形文化財として選定された。蒻醤とは、タイ、ビルマ地方において特異な発達を遂げた漆芸線彫加飾の技法、漆器の面で刀で模様を線彫しその中に色漆をうめて模様を表現する方法。日本には室町時代に渡来、利休茶会記にもかな書で「きんま手」とあり珍重された。わが国では文政年間名工玉楮象谷が松平家の保護によりそれにともなう藍胎漆器と共に製作し以来高松地方の特殊漆芸として伝承されたもの。如真の代表作には、きんま八角盆、彫漆しやくなげ(手箱)などがある。
略年譜
明治36年 3月19日香川県高松市に出生。
明治 年 3月香川県工芸学校用器漆工科卒。
明治 年 4月大阪市北区山中商会入社漆工芸技術を修得。
明治42年 高松市に於て自営。
大正5年 9月香川県立工芸研究所教諭心得を命ぜられる。
昭和4年 2月香川県立工芸研究所技術師嘱託。
昭和8年 文展入選。
昭和11年 文展特選。
昭和14年 同特選。
昭和15年 同無鑑査となる。
昭和24年 日展審査員。
昭和28年 助成の措置を講ずべき無形文化財として選定。
昭和28年 4月岡山大学教授。
昭和30年 第2回伝統工芸展にて文化財保護委員会委員長賞。
昭和36年 紫綬褒章を受章。
昭和39年 8月23日脳出血のため高松市の自宅で逝去した。享年81才。

出 典:『日本美術年鑑』昭和40年版(135頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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