明石染人

没年月日:1959/01/27
分野:, (学)

 文化財専門審議会専門委員、正倉院御物古裂調査委員、京都工芸繊維大学講師、京都市立美術大学講師、明石染人(本名国助)は、1月27日、京都市の自宅において、脳溢血のため急逝した。享年71歳。明治20年5月6日京都に生まれ、同42年7月京都高等工芸学校染色科卒業、翌43年11月同校助教授となり、繊維品加工(精練、染色、捺染、整理)学、及び染織工芸史を専攻した。大正9年鐘ケ渕紡績株式会社に入社し、現業面にも従事、昭和9年同社山科工場長となり、その年同社より、研究、視察、蒐集のため、ヨーロッパ、埃及、印度その他へ派遣された。同19年同社本部繊維部長となり、同22年病気のため退社した。
 一方、昭和10年より同27年まで恩賜京都博物館学芸委員嘱託をつとめ、同25年より京都工芸繊維大学講師、京都市立美術大学講師、文化財専門審議会専門委員、同28年より正倉院御物古裂調査委員の任にあり、博い専門知識を持つた人材として染織工芸界で重きをなしていた。

主要著書目録
日本染織史 昭和3年 雄山閣
染織文様史の研究 昭和6年 万里閣
日本染織工芸史(上) 昭和18年 一条書房
埃及コプト染織図録と埃及コプト染織工芸史 昭和31年 京都書院
日本における染織の発達と文様の特質 昭和34年 日本繊維意匠センター

出 典:『日本美術年鑑』昭和35年版(139頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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