吉川清

没年月日:1956/10/30
分野:, (洋)

 独立美術協会々員吉川清は、10月30日脳出血で藤沢市の自宅真徳寺に於て逝去した。享年53歳。本名喜善。明治36年6月18日群馬県に生れた。時宗々学院に学び、大正14年東洋大学を卒業した。その間、川端画学校にも学び、数年は宗教、文学、絵画の間を彷徨した。昭和10年頃から絵画に専心し、11年青年美術家集団展に「花」を出品した。翌12年から17年まで春陽会に、18年以後は独立美術協会の展覧会に出品して、28年同会々員となつた。昭和5年以来、藤沢市遊行寺の真徳寺住職をつとめ、作品も殆ど宗教画に限られていたといつていい。時宗の研究家で「一遍上人」の著述もある。
作品略年譜
昭和11年 青年美術家集団展「花」。
昭和12年 春陽会展「婦人像」「黒衣」。
昭和15年 春陽会展「不動明王」「孔雀明王」他。紀元二六〇〇年奉祝展「達磨」。
昭和18年 第13回独立展「稚児文殊」。再び宗教に思いをめぐらし一遍上人の研究に着手。
昭和19年 第14回独立展「馬頭観音像」。伝記「一遍上人」(協栄出版社)、「遊行一遍上人」(紙硯社)出版。
昭和22年 第15回独立展「婦人像」。新興美術院展「山越阿弥陀」 「伝記一遍上人伝」(福地書店)出版。
昭和23年 第16回独立展「まんだら」。毎日新聞社主催連合展「婦人像」。
昭和24年 第17回独立展「釈迦三尊」「涅槃」独立美術協会賞。
昭和26年 第19回独立展「鳥のいる涅槃像」「十三仏」。準会員となる。
昭和28年 第21回独立展「来迎」「再誕」。会員となる。
昭和30年 第23回独立展「苦行の釈迦」「魔笛」「虎を殺したラマ」。

出 典:『日本美術年鑑』昭和32年版(179頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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