坂田一男

没年月日:1956/05/28
分野:, (洋)

 洋画家坂田一男は、5月28日玉島市の自宅で逝去した。享年66歳。明治22年8月22日、岡山医学専門学校教授坂田快太郎の長男として岡山市に生れた。大正3年上京、本郷絵画研究所で岡田三郎助に師事し、同5年、更に川端画学校に入り藤島武二に学んだ。大正10年渡仏、オットン・フリエスと交友、のちフェルナン・レジェの研究所に入り研究所の助手となつた。作品は、サロン・ドオトンヌ、サロン・チュイルリイなどに出品、立体派から次第に抽象的傾向に移行した。日本人では、抽象絵画の先駆をなした画家であつたが、昭和8年11月帰国ののちは、中央画壇との接触少く、郷里岡山県に居住し作品発表も稀であつた。同地では、18年に火虹会、24年に岡山アヴァン・ギャルドA・G・Oを設立、主宰していた。郷里の度々の水害で作品の殆ど大半を損失してしまつたが、没後、昭和32年4月、東京ブリヂストン美術館で遺作50余点の展観が行われた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和32年版(176頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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