居串佳一

没年月日:1955/10/05
分野:, (洋)

独立美術協会々員居串佳一は、10月5日北海道に於ける独立展開催のため同地旅行中急性肺炎のため札幌の宿舎で急逝した。旧姓水野。明治44年2月26日北海道網走に生れ、昭和6年網走中学枚を卒業した。同9年上京して画業に専心したが、その前同7年第2回独立展に「風景」「船着場」が初入選したのをはじめその後毎回入選し、同11年第6回展の「群」「海に生く」「氷上漁業」によつて海南賞を受け、翌年会友、同16年会員に推された。紀元二六〇〇年奉祝展に出品した「弓」はイタリア政府買上となつた。同19年千島に従軍したが、戦後北海道に疎開し、26年再び東京に居を定めて活躍していた。彼は、終始北海道の風物やアイヌの生活を主題とした写実的な作品を描いた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和31年版(154-155頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「居串佳一」『日本美術年鑑』昭和31年版(154-155頁)
例)「居串佳一 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8913.html(閲覧日 2024-04-26)

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