荒井龍男

没年月日:1955/09/20
分野:, (洋)

 モダンアート協会会員荒井龍男は、膀胱癌のため東京大学病院小石川分院に入院中9月20日急逝した。享年51。明治38年大分県中津市に生れた。昭和8年パリに遊学し、サロン・ドオトンヌ、サロン・チュイレリーに出品した。同12年自由美術家協会の創立に参画し、長い間同会に発表したが、同25年同志とモダンアート協会を創立してその会員となり、また国際美術家協会委員となつた。同27年アメリカに渡り、紐育リバーサイド美術館に於いて個人展覧会を開き、翌28年にはパリのギャラリー・クルーズに於て、さらに29年にはブラジルのサンパウロ近代美術館に於いて個人展覧会を催し、同美術館に大作4点が収蔵された。30年には再度サンパウロ美術館に個展を開き、また同地のビエンナーレ展の日本代表に選ばれた。この年帰国、東京京橋のブリヂストン美術館に於いて個展を開催したが、膀胱癌手術の結果悪く、急死したものである。彼は終始前衛絵画のためにつくしたが、その早逝は惜しまれる。

出 典:『日本美術年鑑』昭和31年版(154頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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