清水良雄

没年月日:1954/01/29
分野:, (洋)

 元帝展審査貴、光風会々員清水良雄は、1月29日広島県芦品郡で逝去した。享年63歳。明治24年東京に生れ、大正5年東京美術学校西洋画科を卒業した。同2年第7回文展の「調べの糸」をはじめ、連年文展に出品し、同6年第11回文展の「西片町の家」、同7年第12回文展の「二人の肖像」は共に特選となつた。同8年帝展となつてからも、その第1回展の「梨花」、11年第4回展の「肖像」によつて特選を受け、同14年以後屡々帝展審査員をつとめた。昭和2年光風会々員に推された。同20年4月以来広島県下に疎開し、終戦後は製作のかたわら地方文化の向上につとめ、同25年には広島大学の講師となつた。代表作には、前記のほか「兄妹」(第5回帝展)、「斜陽」(第11回帝展)、「少年」(第13回帝展)、「わが菜園」(戦時美術展)などがあり、その作風は典型的な官学風を守つていた。なおその遺志によつて、その主要作品と共に、遺産の大部分が東京芸術大学に寄贈され、これによつて記念財団が設立された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和30年版(171頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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