橋本邦助

没年月日:1953/01/07
分野:, (洋)

 初期文展に活躍し、昭和7年第13回帝展からは無鑑査となつていた橋本邦助は昨年来脳軟化症で療養中であつたが、1月7日文京区の自宅で死去した。享年69歳。明治17年1月栃木県に生れ、白馬会研究所に学び、さらに同36年東京美術学校西洋画科選科を卒業した。欧州に二度外遊している。主観的な表現をさけその外面的描写技術は当時としては非常に秀れた作家であつたが、対象の内部まで入ろうとする力には欠けていた。明治40年第1回文展から続けて3度入賞し、その後も官展に出品を続けていたが、近年は振わなかつた。
作品略年譜
明治40年 第1回文展「秋の花」「裸体美人」「ともしび」出品。「ともしび」は3等賞をうける。
明治41年 第2回文展「逍遙」「水のほとり」、「水のほとり」は3等賞。
明治42年 第3回文展「幕間」「微酔」「風の海」、「幕間」は3等賞。
明治43年 第4回文展「白い雲」「水鳥」。
明治44年 第5回文展「凝視」。
昭和2年 第8回帝展「けしの花」。
昭和3年 第9回帝展「白百合」。
昭和4年 第10回帝展「渓流」。
昭和5年 第11回帝展「店頭小景」。
昭和6年 第12回帝展「店頭風景海の幸」。
昭和7年 第13回帝展「蝶々」無鑑査。
昭和8年 第14回帝展「午前の海」無鑑査。
昭和9年 第15回帝展「紀州白浜千畳敷」無鑑査。
昭和10年 第二部会展「芍薬」「菊」。
昭和11年 文展招待展「菊花」。
昭和12年 第1回文展「果物」無鑑査。
昭和13年 第2回文展「大王崎の一角」無鑑査。
昭和14年 第3回文展「晴れゆく富士」無鑑査。
昭和15年 紀元二千六百年奉祝展「太平洋」
昭和16年 第4回文展「M氏肖像」無鑑査。

出 典:『日本美術年鑑』昭和29年版(155頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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