斎藤豊作

没年月日:1951/10/07
分野:, (洋)

 二科会創立委員の一人であつた斎藤豊作は10月7日Venvelle, Luche-Pringe Sarthe Franceの自宅に於て死去した。享年72歳。明治13年埼玉県に生れ、明治38年7月東京美術学校西洋画科選科を卒業した。翌39年フランスに留学、ラファエル・コランに学び同45年春帰国、同年光風会第1回展に滞欧作「初冬」「残れる光」を出品、翌年秋第7回文展に「夕映の流」「落葉かき」を出品、強い色彩、点描派風のタツチによる作品は当時の画壇に注目された。作品の傾向は印象派風のものであつた。大正3年石井柏亭山下新太郎津田青楓等と二科会を創立、監査委員として活躍した。同年の二科第1回展には「初冬の朝」第2回展に「春の夕」「初夏の雨」「夏の夕」「水草」「農家の裏庭」「雨後の海」を出品した。その後暫く出品はなく、第6回展に「残雪」「雨後の夕」「朝」を出品したが、其の後再び渡仏、同地に定住し日本画壇を離れて了つた。彼地でも制作を続けてゐたが、作品は殆ど発表する事なくフランス画壇と接触がなかつた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和27年版(137頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「斎藤豊作」が含まれます。
to page top