福田浩湖

没年月日:1959/05/19
分野:, (日)

 南画院同人の福田浩湖は、5月19日直腸癌のため、お茶ノ水順天堂病院で逝去した。享年76歳。本名浩治。明治16年3月14日東京市本郷に生れた。明治31年佐竹永湖のもとに入門、南画家を志し、とくに文晁を研究した。入門の翌年から日本美術協会の展覧会には出品をつづけ、「夏山水」「四季山水」など、いくつかの受賞作がある。文展には、大正3年第8回展に「竹窓閑話」が入選したのが最初で、9回展の「幽溪積翠」は褒状をうけた。帝展は第7回展から殆ど毎回出品し、第15回展から無鑑査待遇となつた。この間、日本画会にも出品、また昭和2年日本南画院に入会、同5年に同人に推されたが、11年同会解散後は有志とともに南画連盟を組織して委員となつた。大戦後、昭和21年南画院を興し、南画の再興に努力し、また、日展の委員にあげられていたが、晩年は老令のため制作発表は少かつた。その他昭和16年大東南画院の創立にも加わり、翌年の同展に「水辺遅日」などを出品している。大正9年及び31年、昭和16年の3回にわたり中国に外遊、更に台湾、朝鮮など各地に旅行している。

 作品略年譜 
大正3年 第8回文展「竹窓閑話」
大正4年 第9回文展「幽溪積翠」褒状
大正5年 第10回文展「山居秋粧」
大正6年 第11回文展「夏宵読書」「夏山雨意」
大正8年 第1回帝展「秋溪仙隠」
大正15年 第7回帝展「樵径」
昭和2年 第8回帝展「外山夕暮」
昭和3年 第9回帝展「吉野待花」
昭和5年 第11回帝展「幽逕深秋」
昭和6年 第12回帝展「九竜寺」
昭和8年 第14回帝展「祇王寺」
昭和9年 第15回帝展「秋雨ふる大虚寺」この年から無鑑査待遇となる。
昭和12年 第1回文展「霊峯暁姿」
昭和16年 第4回文展「山邨将雨」
昭和18年 第5回文展「暁雨」

出 典:『日本美術年鑑』昭和35年版(141-142頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「福田浩湖」が含まれます。
to page top