清原斉(ひとし)

没年月日:1956/09/14
分野:, (日)

日本美術院同人清原斉は、9月14日聖母病院で腸閉塞のため逝去した。享年59歳。自宅東京都練馬区。明治29年9月26日茨城県竜ヶ崎市で生れた。日本画を松本楓湖、堅山南風に、文章や詩を北原白秋、鈴木三重吉に学んだ。大正12年頃から作歌活動に入り、鈴木三重吉の「赤い鳥」同人、或は昭和5年、白秋主宰「多麿」歌誌会員となり作歌、歌評、随筆を発表していた。挿絵、童画も昭和3年頃から「面白倶楽部」「幼年の国」などに筆をとつている。昭和5年、日本美術院第17回展に「苺」が初入選となつてから、日本画の制作に力をいれ、院展に出品をつづけた。昭和22年、第32回院展で無鑑査の資格を得、27年奨励賞、28年には「宴会」で白寿賞をうけた。更に29年出品の「出を待つ人々」、30年の、「宵」、31年の「アイヌ」で連続3年間、大観賞・日本美術院賞をうけ、31年、院展開催中同人に推挙された。
作品略年譜
昭和7年 第17回院展「苺」初入選。
昭和14年 第3回文展「小松」。
昭和15年 第27回院展「朝顔」院友に推される。
昭和22年 第32回院展「霜の朝」。
昭和23年 第33回院展「少女」。
昭和24年 第34回院展「旅客」。
昭和25年 第35回院展「霜晴」。
昭和26年 第36回院展「抜頭」。「抜頭」舞楽図屏風一双薬師寺に寄贈。
昭和27年 第37回院展「天狗舞」奨励賞。
昭和28年 第38回院展「宴会」白寿賞。
昭和29年 第39回院展「出を待つ人々」日本美術院賞・大観賞。
昭和30年 第40回院展「宵」日本美術院賞・大観賞。
昭和31年 第41回院展「アイヌ」日本美術院賞・大観賞。同人に推挙される。

出 典:『日本美術年鑑』昭和32年版(178頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「清原斉(ひとし)」『日本美術年鑑』昭和32年版(178頁)
例)「清原斉(ひとし) 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8850.html(閲覧日 2024-04-19)

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