岩淵芳華

没年月日:1956/06/06
分野:, (日)

 元日展審査員、日展出品依嘱者岩淵芳華は、6月6日世田谷区の自宅で逝去した。享年55歳。本名完。明治34年2月9日新潟市に生れ、大正4年新潟中学中退後、姻戚関係にあつた松本楓湖塾に学んだ。その間、巽画会で賞をうけたこともある。楓湖没後、昭和元年から蒙古、済南、北京、天津を外遊し、4年3月帰京、翌5年蔦谷龍岬のもとに入門した。然し約1年ほどで辞し、小茂田青樹の紹介で同6年12月、山口蓬春の門に入つた。以来官展に出品し、18年第6回文展の「協和」で特選、戦後の第3回日展出品の「晩帰」で再び特選をとり、26年以後は日展出品依嘱者となつた。又審査員をつとめたこともある。日展のほか青衿会にも出品している。花鳥風景にも筆をとつたが、人物を主にした作品が多い。
略年譜
明治34年2月9日、新潟市に生れる。
大正4年 新潟中学中退後、松本楓湖塾に学ぶ。
昭和元年 中蒙古、済南等に外遊。
昭和4年 3月帰京。
昭和5年 蔦谷龍岬に学ぶ。
昭和6年 山口蓬春に学ぶ。
昭和7年 第13回帝展に「少女競射」初入選。
昭和9年 第15回帝展「共同洗濯場」。
昭和11年 改組第1回帝展「佳日」。10月文展鑑査展「帰漁を待つ」。
昭和16年 第4回文展「小車」。
昭和18年 第6回文展「草原楽土」特選。
昭和19年 戦時特別文展「協和」。
昭和22年 第3回日展「晩帰」特選。
昭和23年 第4回日展「水浜」。
昭和24年 第5回日展「水沫」。
昭和25年 第6回日展「姉妹」。日本美術協会展「紅衣」第1回高松宮総裁賞。
昭和26年 第7回日展「水辺」〔招待〕。
昭和27年 第8回日展「採集」。
昭和28年 第9回日展「河畔」。日展審査員となる。
昭和29年 第10回日展「春の海」。
昭和30年 第11回日展「牧場」。
昭和31年 6月6日没。

出 典:『日本美術年鑑』昭和32年版(176-177頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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