西村卓三

没年月日:1955/07/11
分野:, (日)

日展依嘱西村卓三は、7月11日京都市上京区の自宅で脳溢血のため逝去した。享年47歳。明治41年1月29日画家西村五雲の二男として京都市に生れた。京都市立美術工芸学校を経て、京都市立絵画専門学校を卒業し、なお同校研究科に在籍し、また父五雲の画塾晨鳥社に於いて引続き業を修めた。昭和7年第13回帝展に「湖畔小景」が初入選し、次いで第15回帝展の「織工」が特選となつた。その後、新文展、日展にほとんど毎回出品し、昭和25年第6回日展以来日展依嘱となつた。その間、昭和10年京都市立美術工芸学校教員となり、同15年から24年に至るまで同校教諭として後進の指導にあたつた。京都日本画壇の中堅として将来を嘱目されたが、その急逝は惜しまれる。

出 典:『日本美術年鑑』昭和31年版(151頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「西村卓三」『日本美術年鑑』昭和31年版(151頁)
例)「西村卓三 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8845.html(閲覧日 2024-04-25)

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