山田栄一

没年月日:1956/08/11
分野:, (工,染色)

 友禅楊子糊の技術に対し無形文化財の指定をうけていた山田栄一は、8月11日、胃癌のため愛知県愛知郡の自宅で逝去した。享年55歳。号悦堂。明治33年12月17日京都市で生れ、小学校卒業後、三越京都支店染色工場に入り、友禅染の下絵彩色を学んだ。18歳で退店、以後吉川竹翁に師事して友禅染の本格的な研究を行つた。天性器用で、友禅染の技法は、下絵、糊置、彩色、地染等何れをもよくしたため、分業によらず、独自の一貫作業で製作することが多かつた。楊子糊の糊置染法による繊細な美しい糸目にその特色があつた。楊子糊の技法は昭和28年度無形文化財に選定され、写真及び文書記録を残し、30年度には重要無形文化財技術の保持者として認定された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和32年版(178頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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