足立康

没年月日:1941/12/29
分野:, (学)

 法隆寺新非再建論者として知られた工学博士足立康は12月29日湘南茅ヶ崎南光院の病舎にて永眠した。享年44、明治31年7月10日神奈川県中郡足立留次郎の三男として生れ、後年家族と共に東京へ移つた。五高を経て東京帝大工学部造兵学科に入学、大正13年同科卒業、翌年同大学文学部美術史科に入り、昭和3年卒業後、工学部大学院に於て建築史を専攻した。昭和8年大学院卒業論文「薬師寺塔婆の研究」によつて工学博士の学位を受け、同年より日本古文化研究所理事として最後まで藤原宮阯の調査に力を竭した。「藤原宮阯伝説地高殿の調査」2巻はその成果である。13年より「建築史」を創刊してその主幹たり、昭和16年には「法隆寺再建非再建論争史」を編纂したところであつた。このほか「薬師寺伽藍の研究」「日本建築史」等の著がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和17年版(79頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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