日名子実三

没年月日:1945/04/25
分野:, (彫)

 国風彫塑会会員、日名子実三は4月15日脳膜出血により急逝。恰も茅ヶ崎の別宅で特攻隊の遺族に贈る額の制作中であつた。享年53。明治26年大分県北海部郡に生れ、大正7年東京美術学校彫塑科卒業、朝倉文夫に師事し、東台彫塑会の新人として嘱望せられていた。昭和4年外遊、昭和3年斎藤素巌等と構造社を創設、其の出品作に於て自ら応用彫塑への活路をも示範し、更に同志と共に帝展改組に当り第三部会を組織した。爾来昭和15年第三部会改称の国風彫塑会々員として今日に至つた。殊に記念碑、メダル等に特異の技を揮い、戦争中主として時局に取材したものを制作、彫塑家の新しい活動を示して注意をひいた。「上海陸戦隊表忠塔」等の代表作がある。
作品略年譜
大正8年 第1回帝展「晩春」
大正9年 第2回帝展「廃墟」
大正10年 第3回帝展「草昧の世」
大正11年 第4回帝展「艶陽夢」
大正13年 第5回帝展「踊」
昭和8年 第14回帝展「椅子に凭る女」(無鑑査)
昭和9年 第15回帝展「偵察」(無鑑査)
昭和10年 第1回第三部会「宗麟像」
昭和11年 第2回第三部会「野戦小景」「炊事当番」
昭和12年 第3回第三部会「豊後時代」「第一線」「整備兵」
昭和13年 第4回第三部会「難民帰る(楓橋のあたり)」「雨の特務兵」
昭和14年 第5回第三部会「西湖畔」「座像」「雷」
昭和15年 第6回第三部会「陸上日本」「八紘之基柱」(縮尺33分の1)」「航空表忠碑」「上海陸戦隊表忠塔」
昭和16年 第7回国風彫塑会展「閑月居像」「韋駄天」

出 典:『日本美術年鑑』昭和19・20・21年版(100頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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