中村逹太郎

没年月日:1942/07/28
分野:, (建)

 建築学界の先逹東京帝大名誉教授正3位勲3等工学博士中村逹太郎は7月28日逝去した。享年83。万延元年11月15日江戸麹町尾張藩邸に生れ、明治9年工学専門へ官費入寮、同15年5月工部大学卒業後、営膳局、皇居御造営事務局に勤務、明治20年12月20日工科大学助教授となつた。同24年7月には内務技師、25、6年欧米へ留学、27年教授に任ぜられ、32年工学博士、以後大正9年退官後も講師として昭和4年まで久しく大学に在つて研究と教育に尽瘁した。大正10年中村田辺事務所を開設、同年東大名誉教授、大正14年には建築学界名誉会長に推され、此の間各方面の委員、顧問として建築界に残した功績は大なるものがあつた。著述も多いが「建築構造」並に「日本建築辞彙」などは殊に有名である。趣味としては古銭蒐集が知られてゐた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和18年版(77-78頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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